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記者コラム:越中春秋

イタイイタイ病

 初めて富山市の県立イタイイタイ病資料館を訪れた。大正時代から、住民がイタイイタイ病に苦しめられていたことを知った。

 イ病といえば、四大公害病の一つ。昭和の高度経済成長とともにもたらされたと思い込んでいた。しかし、資料館で知った事実は違う。住民は大正には既に異変に気づき、米の実りの悪さを神通川上流にある鉱山からの鉱毒と考え、県や国に訴えていた。骨がもろくなる病気にも苦しんだ。イ病と名付けられ、新聞で初めて報道されたのは一九五五(昭和三十)年になってからだ。

 政府が公害による健康被害を初めて公表して、来年で五十年。風化させないために、もっと事実を伝えていきたい。 (加藤隆士)

 

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