東京都写真美術館で開かれている写真展「昭和史のかたち」を見に行った。写真家が太平洋戦争の戦地を訪れて撮影した作品や、広島、長崎の被爆者の近影などが並んでいた。
中でも、パラオのある島を撮影した一枚が目を引いた。多くの観光客でにぎわうリゾートの青い海の底には、墜落した日本軍の戦闘機「ゼロ戦」が沈んだまま残されていた。今は面影がなくても、かつては戦闘があり、大勢の兵士が死んでいった場所でもあることが思い起こされた。
写真でも、文章でも、絵でもいい。戦争の記憶を忘れないために、何らかの形で記録を残すことが必要だと、終戦の日を前に思った。 (中村真暁)