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富山型デイサービス「にぎやか」(1) 高齢者の声 寄り添う

「地域共生ホーム全国セミナー」で話す富山型デイサービスの生みの親、惣万佳代子さん=富山市で

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 「にぎやか」は一九九七年に開所しました。赤ちゃんからお年寄りまで、障害のある人もない人も、共に住み慣れた地域で暮らせる在宅福祉サービス「富山型デイサービス」を提供しています。設立までのいきさつやこれまでの取り組み、今後の目標について紹介します。

 ひとつ屋根の下、赤ちゃんからお年寄りまで障害の有無を問わず共に支え合う場。富山発祥「富山型デイサービス」(以下、「富山型」)のうたい文句だ。

 富山型の元祖「このゆびとーまれ」が九三年に始まった当時は、高齢者、障害者、乳幼児が同じ空間で共に過ごすことは縦割り行政主導の福祉の世界においては邪道であり、認めてもらうどころか、支援を受けることも拒まれた。

 しかし、それから二十五年の時が流れ、富山型は県内のみならず全国に広がり、そして今春ついに介護保険制度のもと「共生型」と名を変え、全国どの地域でも、この富山型の実践が可能となった。

 国をも動かしたこの取り組みの始まりは、一人の女性の疑問からはじまった。その女性とは、このゆびとーまれの代表惣万佳代子さんである。彼女が看護師として働いていたころに、病院のベッドで死んでゆくお年寄りが発した一言。

 「なんで、畳の上で死ねんがけ?」。多くの医療現場で多くの医療従事者がこれまで聞いた言葉だろう。しかし、彼女はその言葉を聞き流さなかった。

 「畳の上で死にたい」。そう本人が願ったとき、その言葉に寄り添い、在宅でその人らしく生き抜くお手伝いをすること。彼女が受け止めた言葉そのものが、富山型の実践の根源だ。

 そして、そのころの私は、老人保健施設の理学療法士として「家に帰りたい!」とリハビリに励むお年寄りの背中を見ていた。「歩けるようになったら家に帰れる」と家族に言われ、家族の希望に沿うように必死で訓練に励むお年寄り。しかし、ふと疑問に感じた。

 歩けるように、という条件は家族の希望であって、言いかえれば「歩けないと、家に帰れないよ」と言われているも同然だ。多くの介護施設で、多くのお年寄りが「家に帰りたい」と声なき声で訴えている。

 その声を聞き逃すことができず、私は二十一年前に家族だけでは支えきれない在宅介護を応援するため「親子じゃないけど家族です」をキャッチフレーズに富山型デイサービス「にぎやか」を始めた。 (理事長 阪井由佳子)

<団体情報>

団体名 にぎやか

主な活動 富山型デイサービス「にぎやか」と認知症デイサービス「かっぱ庵」を運営。今春より、毎週日曜日に「にぎやか食堂」を開いています。

住所 富山市綾田町1の10の18

会員数 600人

電話番号 076(431)0466

メールアドレス bravo@nigiyaka.jp

ホームページ http://www.nigiyaka.jp

代表 阪井由佳子

 

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