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子どもの権利支援センターぱれっと(15) 子ども条約 土台に

法人設立10周年に出した記念誌。今年で15周年となる

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 先日、チャイルドライン(子どもの悩み無料相談電話)に関わる人の話を聞いていて、衝撃を受けたことがありました。「最近、子どもの相談の内容が変わってきた。『死にたい』と訴える子どもが明らかに増えている」

 「自分は生きている価値がある」「自分は大切な存在だ」という気持ちを自己肯定感と言います。この自己肯定感の有無が人の幸福感を決める、というくらい大切なもので、今や子育てや教育のキーワードと言われます。その自己肯定感が、日本の子どもたちは世界でも突出して低いことがさまざまな調査で指摘されています。

 例えば、国立青少年教育振興機構による平成二十七年度調査では、「自分はダメな人間だと思うことがある」子どもの割合が、韓国35・2%、米国45・1%、中国56・4%に対して、日本は72・5%でした。

 また「自分には人並みの能力がある」と答えた子どもの割合は、韓国67・8%、米国88・5%、中国90・6%に対して、日本は55・7%でした。

 今後の日本の子育ての最大の課題は、子どもたちの自己肯定感をいかに育むか。これに尽きると言えるでしょう。

 では、その自己肯定感を育むのに、大人はどう関わればよいか、世界中の人が知恵を出し合って作ったのが、子どもの権利条約です。子どもの権利条約では、生きる権利、すこやかに育つ権利、いじめや虐待から守られる権利、意見を言って参加する権利が保障されています。逆に、いじめられたり、虐待されたり、無視されたりすると、子どもは自分が大切な存在だと思うことができないでしょう。

 一昨年改正された児童福祉法では子どもの権利条約にのっとって、子どもの健やかな成長と発達が保障されるべきことが明記されました。子どもの権利条約は、今後ますます子ども支援に関わる人の共通の土台になるでしょう。

 私たちも、この条約の精神にのっとって、子どもや親への支援活動を展開し、子どもも大人も「生まれてきてよかった」と思える社会の実現に少しでも貢献したいと思います。 (法人理事長 明橋大二)

 =ぱれっとは今回で終わります

<団体情報>

団体名 子どもの権利支援センターぱれっと

主な活動 子どもの権利条約の理念に基づき、子どもも大人も「生きていてよかった」と思える社会の実現に向け、子ども支援のさまざまな活動・啓発を行っています。

住所 射水市三ケ3652の2

会員数 59人

電話番号 080(3041)9569

メールアドレス palette.npo@gmail.com

ホームページ http://npo-palette.org/

代表 明橋大二(理事長)

 

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