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子どもの権利支援センターぱれっと(8) 虐待は「親のSOS」

家族支援事業「えくぼ」のマスコットキャラクター

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 子どもの権利支援センターぱれっと(以下、ぱれっと)の家族支援事業部では、県からの委託を受けて子どもへの虐待を防止する事業を行っています。

 児童虐待とは、子どもの生きる権利と育つ権利の剥奪であると同時に、親のSOSでもあります。私たちは、そんな親のSOSに民間ならではの立場で寄り添いながら、それが「子どもの最善の利益」の一助になることを深く願って、二〇〇六年から事業に取り組んできました。この委託事業の愛称は「えくぼ」です。

 活動は大きく分けて三つの支援から成り立っています。一つ目は「個別保護者支援」で、高岡児童相談所や関係機関から紹介された親御さんなどを対象に、子育てを不安に思う気持ちやSOSを聴き続けています。その際は、ぱれっとのメンバーでチームを編成し、精神科医・弁護士によるスーパーバイズを受けながら、慎重に対応しています。

 二つ目は「見守り機関調査」で、親の不適切な関わりが心配される子どもが通う保育園・幼稚園・小中学校・高校などへ連絡をとり、子どもたちの日常を見守っています。県西部では、延べ五十カ所以上の機関で実施してきました。

 三つ目は保護者集団支援「ぐるーぷえくぼ」です。これは車座になって子育ての困り事を話す場で、「ひとりで悩まないで」と呼びかけながら開催しています。この「ぐるーぷえくぼ」に込めているのは、次のような思いです。

 −子どもを持つことは幸せなこと。誰もがそう言います。でも、実際には「子どもが言うことを聞かない」「育て方が分からない」「話せる友達がいない」など、親の大きな精神的ストレスになっている場合も少なくありません。そんなストレスで心の中がいっぱいになってしまうと、つい子どもに言ってはならないことを言ってしまう、思わず手が出てしまう…。そういうことは、実は誰にでも起こることなのです。

 「ぐるーぷえくぼ」は、そんな心の中に抱える不安や悩み、普段は言えない気持ちを、親たちがお茶を飲みながらゆっくり安心して話せる雰囲気を大事にしています。それは、おしゃべり療法ともいわれるお母さんたちの居場所です。 (法人副理事長 藤田千恵)

 

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