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子どもの権利支援センターぱれっと(4) 強制せず、聴き、待つ

射水市子どもの権利支援センターほっとスマイル。商店街の一角にあります

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 あいの風とやま鉄道小杉駅そばにある射水市子どもの権利支援センターほっとスマイルは週五日(月・水−土)、十八歳以下の子どもが安心して自由に過ごせる居場所を開いています。平日は、学校に行っていない子どもたちが通ってきます。その際、活動費として一日百円をお願いしています(射水市外の人は三百円)。

 過去に不登校だった子の当時の体験を聴くと、想像以上に大変だったのだなと、反省させられることがあります。不登校の最中は、事情をうまく言葉にできないことが多く、周りも理解に苦しんで責めてしまいがちです。そんな目にさらされると、子どもたちは自分のことを「社会のお荷物だ」「生きていても仕方ない」と感じてしまい、さらに深みにはまってしまうことがあります。

 だからこそ、否定されない安全な場、居場所が必要なのだと思います。「一つでもいい。味方になってもらえる場があれば生きていける」と語った元不登校の子の体験談に、胸を打たれたことがあります。

 ほっとスマイルでも、はじめは人を寄せ付けない雰囲気だった子が、しばらくすると随分優しく穏やかな表情に変わるのをよく見かけます。居場所を得られたときにはじめて気持ちが休まり、回復できるのでしょう。

 私たちが大切にしていることは自己肯定感です。否定したり焦ったりすることなく、そのままの自分を肯定する感覚です。自己肯定感を回復できる居場所になるには、どのようなことが必要なのでしょうか。私たちが大切にしていることは、「本人のペースを尊重して待つ」ということです。

 何かを強制せずに、まずは気持ちを聴き、それに合わせて待つことです。立ち上がるタイミングまで、じっくりと待ってもらえると、次第に元気が湧いて、穏やかになり、意欲も湧いてきます。何も将来を語らなかった子どもがふと、「こんな進路に進もうかなぁと思ってる」と話してくることもあります。

 このように子どもの内側から何かが生まれやすい場を提供して、待つということを大切にしています。 (法人事務局長 田辺裕)

 

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