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NPO通信

ぴーなっつ(6) 美術館 対話で楽しむ

スタッフ(左)が利用者に寄り添い、移動に必要な情報を提供する同行援護=富山市蜷川で

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 視覚障害者の外出支援サービスを「同行援護」と言います。当初は他の障害と同じ「移動支援」での外出でしたが、視覚障害者に特化したサービスの必要性を「社会福祉法人日本盲人会連合」が国に働きかけ、二〇一一年に「同行援護」がスタートしました。

 ヘルパーが行う行為は、「介護」ではなく「移動に必要な情報を提供する」と明記されたことが、移動支援事業とは異なる点です。移動時の情報提供に加え、目的地での代筆、代読が業務として明記されました。曖昧な部分が明文化され、外出がよりしやすくなりました。

 一年前に、富山市視覚障害者協会のバスツアーの同行援護で、金沢21世紀美術館に行きました。観覧中や帰りのバスで「美術館なんて触れないからわからないし、面白くなかった」という声を耳にしました。確かに触れるものであれば質感、量感などから作品を想像できますが、絵画を鑑賞するにはどうすればいいのか、私にはわかりませんでした。

 しかし、約二十年前から首都圏では「ソーシャルビュー」という絵画の鑑賞法で、視覚障害者が美術館を楽しむ活動が行われていることを最近、本で知りました。ソーシャルビューは、見える人と見えない人が、言葉を使って作品がどんな作品であるかという解釈に至るまでのプロセスを、頭の中で創り上げて共有すること。お互いが影響し合い「揺れ動く関係」が生まれるライブ感が魅力だそうです。

 視覚障害当事者が、自分たちに必要なサービスを求め活動し、より良く生活できるように考えて行動し、社会を変えていこうとする力にはいつも刺激を与えられます。私もその刺激を受け、富山でもソーシャルビューのワークショップを開催できればと思っています。一緒に開催してくれる方、大募集中です。 (代表 川添夏来)

 

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