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NPO通信

ぴーなっつ(5) 移動支援で積極的に

移動支援の際にYさんが行きたい場所ややりたいことをまとめたメモ

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 障害者の外出支援の一つに「移動支援」があります。移動支援は各市町村が行う「地域生活支援サービス」で、利用目的や時間数は市町村ごとで差があります。

 「移動支援」を利用している女性Yさん(39)は、軽度の知的障害者で、今まで家族以外と外出をしたことがありませんでした。初めて移動支援を利用して外出したとき、行く場所・食べる物・買う物など、全てのことを自分で決めなくてはならず、すごく悩み苦しんでいる様子でした。

 「選択する」ということをしてこなかった、させてもらえなかった障害者は多くいます。以前、NPO法人文福の八木勝自理事長が、施設から出てきた当初、自動販売機は選択肢が多すぎ、購入することができなかったと言っていたことを思い出しました。

 彼女を乗せ、車を走らせながら、私は飲食店の看板を片っ端から読み上げていきました。そして、とうとうYさんの目がキラリと光り、「あそこに行きたい!」と指さしました。ある日、おやつを食べにドーナツ屋に入るとトレーを持って十分近く悩み、購入。すごい勢いで食べた後に「はじめてドーナツ食べた」とぽつり言いました。Yさんは後に、自分で選んで食べたのが初めてだったと言いました。

 それから、どんどん彼女は積極的になりました。迎えに行くとメモを握り締めて飛び出てきて、今日やりたいこと、食べたい物、買いたい物がメモにいっぱい書かれるようになりました。

 移動支援を利用して一年後、今まで周りから勧められてもちゅうちょしていた「親元から離れて暮らす」ことを、Yさんは決意します。「移動支援を利用するようになって、自分もやればできることがわかった、自信がついた」と言いました。

 移動支援を通じての「自立支援」。ぴーなっつになって、大きな達成感を得た瞬間でした。 (代表 川添夏来)

 

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