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NPO通信

ぴーなっつ(4) 気楽な外出お手伝い

福祉有償運送の車両に乗り込む利用者(左)とスタッフ=富山市蜷川で

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 「ぴーなっつ」のメイン事業は「外出支援」です。その中でも車を使用する「福祉有償運送」を実施している団体は県内で少なく、移動支援・同行援護などの外出支援事業と組み合わせた事業を積極的に行っているのは「ぴーなっつ」だけです。

 福祉有償運送は、一九七〇年代後半、障害者の解放運動の広がりとともに、障害者の移動権を求めて首都圏の障害者が中心となってスタートしました。二〇〇六年に制度化(道路運送法)されました。

 公共交通機関が発達し、障害者の移動の利便性も以前よりは向上しました。ですが、車社会で外出支援も不十分な富山では「行きたい時に行きたい所へ行く」当たり前の生活を送るためには、必要不可欠なサービスだと考えています。

 需要は多いものの、行政からの補助はなく(他市町村によっては補助がある)、利用料もタクシーの半分以下に規定されているため、実施団体は大きな負担を強いられます。

 道路運送法に基づきますが、詳細は地域差があるため、各市町村(地域によっては県など広域で設置)に運営協議会を設置し、そこでの話し合いで詳細なルールが決まります。それを通称ローカルルールと呼びます。富山市は他地域に比べローカルルールの規制が厳しいです。

 例えば、視覚・知的・精神障害者など、車いすを使用していない人でも車いす仕様車でなければならないルールがありました。三年前に一部緩和され、知的・精神障害者はセダン車(無改造車)が利用可能になりましたが、車いす使用者ではない視覚障害などの身体障害者は、いまだセダン車は認められていません。

 制度が始まって十年以上がたち、福祉有償運送の必要性が少しずつですが理解され、細かいルールが一つ一つ撤廃されてきています。堅実に運行実績を積み、客観的な信頼も得て、安全で安心な運転とともに、気楽に外出できる精神的な安心感も届けていければと思っています。 (代表 川添夏来)

 

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