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NPO通信

ぴーなっつ(2) 障害者自立へ道探る

八木勝自さん(右手前)と卒業研究のフィールドワークをする筆者(右手奥)=富山市本丸の富山城址公園で

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 幼児教育を学んでいた私は、八木勝自さんとの出会いによって障害者福祉に関心が向かいました。卒業研究に「地域で自立する障害者」をテーマとし、障害当事者の協力を得ながら行いました。

 実際に障害者と街に出ると、今まで見ていなかったことがどんどん浮き彫りになってきました。当時、NPO法人・文福の前身団体である当事者団体「『障害者』の地域問題を考える会」(障地問)で活動していた八木さんたちは、最重度の身体障害者で、手足は動かず口で介護人にいろいろ指示しながら、入所施設や自宅から離れて地域で一人暮らしをしていました。

 そのころはまだ、障害者の支援をする法律はなく、ボランティアを探し、介護をしてもらいながらの生活でした。介護人が見つからず、車いすのまま一夜を明かしたこともあったそうです。普通で考えれば「自立生活」などできるわけもなく、施設の職員や家族から大反対をされたそうですが、自分の生活を自分でつくっていくという当たり前のことをするために、地域に出てきたのだと言っていました。「障地問」のメンバーの日下正秀さんは笑いながら「安心と安全から、スリルとサスペンスの生活を選んだんだ」と言っていたのが、すごく印象に残り、卒業研究のサブタイトルに使わせていただきました。

 今でも障害者の多くは、いずれ入所施設で暮らすしか道はないと思っているようです。けれど、八木さんたちと出会った私としては「ほかにも道があります。少々大変なところもありますが、その分楽しみも多いです。自分の人生、自分で決めてナンボですよ」と伝えていきます。朝起きてから夜寝るまで、着る服も、食べる物も、一日のスケジュールも全て自分で決める。大変なことですが、これこそが自立した生活だと思います。

 八木さんたちから学んだ「障害者の自立」を実現するためにはどうすればいいのか、日々考えています。 (代表 川添夏来)

 

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