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NPO通信

工房あおの丘(14) 支え合う環境を築く

防災訓練で地域住民と一緒に避難する障害者(右から2人目)=入善町で

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 生活の自由や選択の自由に制限が掛けられてしまう高齢者や障害者たち。私たちは活動を通して、こうした人たちにさまざまな人との出会いの場や関わり合う機会を提供し、自然に人と人が支え合える環境を築いていかなければなりません。「できることもちよりワークショップ」を開催して、そう強く実感しました。

 ワークショップは、日本障害者リハビリテーション協会(東京)の研究事業として行われていた「『誰一人取り残さない』地域社会づくりプロジェクト」の一環で開催しました。このプロジェクトは、孤立化している人に焦点を当てています。複数の困難を抱えた人は孤立化しやすく、そうした状況から抜け出すことも難しくなります。一部の支援者や専門家だけではなく、地域全体で包括的に支えていくことが必要と考えられています。

 地域の人たちを「資源化」していくことが私たちの目標です。入善町のような小さなコミュニティーだからこそ構築できる仕組みで、災害時の対策にもつながります。

 二〇一五年に、同町の防災訓練に町内の福祉事業所も参加して、地域の人たちと一緒に避難訓練を行いました。近隣の住民たちが車いすの在宅障害者を避難誘導し、一時避難場所に移動する訓練を実施しました。参加した住民たちは初めての介助に戸惑っていましたが、障害者本人が細かな要望を伝えながら、みんなで一緒に屋外を移動しました。

 こうした経験から、「そこにはあの人が暮らしている」ということを知ることができます。「誰一人取り残さない」地域は、こうしたことの積み重ねでつくられていくのだと思います。

 もうすぐ区切りの春を迎えようとしています。これまでの生活から新たなスタートを切って新しいことに挑戦しようとしている人たちも多いことでしょう。「工房あおの丘」にも、四月から新しい仲間が増えます。私たちにとっても、これからのつながりをつくる大切な時期になります。 (工房あおの丘代表・西島亜希)

 

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