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NPO通信

工房あおの丘(8) 将来を見通して支援

デイサービスを利用して小川で遊ぶ子どもたち=入善町で

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 児童福祉法が二〇一二年度に改正されました。児童福祉の理念である「児童は、ひとしくその生活を保障され、愛護されなければならない」という考え方の下に、サービス事業は再編され、障害児通所支援(児童発達支援など)に一元化されました。それに伴い、私たちのサービスも移行し、今は三つの障害児通所支援事業の指定を受けて、活動しています。

 県単事業での預かりから指定事業へ移行する中で、さまざまなことに気付きました。児童の生活の背景には多くの社会資源が関わっていますが、児童の暮らしの中心となるのは、本人の家庭、学校での関わりです。私たちはその大切な暮らしの場面をつなぐ(引き継ぐ)役目を担わなければならないと感じました。そのつなぐ作業が連携という支援体制を構築します。

 児童は日々変わります。活動の中で、その変化には、暮らしの場面のさまざまなものが関わっていることを強く実感しました。

 例えば、私たちは児童のいつもと違う突然の行動に戸惑うことがあります。ですが、ある日、特にその行動にこだわりが見られ、その行動を私たちが受け入れるか、受け入れないかの判断によって、子どもたちの日常の生活習慣に影響を与えてしまうことがあります。

 こうした場面での判断には、暮らしに関わる家族や学校との日常的な情報共有が大切になってきます。「その行動を許したら、どんな場面でも許されることになってしまう。それが一番困る」と保護者に指摘を受けたことがあり、大きなショックを受けたこともありました。

 子どもも将来は大人になります。今、私たちが関わっている一場面で許された行動が、大人としての社会の中で許される行動になるかは分かりません。児童との関わりには、十年後、あるいは、その後の本人の暮らしを見通すことができるかが、大切な視点だと思います。成人の障害者たちと関わっていても、そう強く感じます。 (NPO法人工房あおの丘代表・西島亜希)

 

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