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NPO通信

工房あおの丘(6) 地元食材で入善食堂

台所で働く「工房あおの丘」の利用者たち=入善町の入善食堂で

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 移動支援事業などを通して、「箱型の支援」だけでは気付けなかったことを知り、私たちは支援者としての大切な視点に気づくことができました。「つなぐ支援」を実践するという考え方を持ち、新しい動きが広がり始めたように感じます。地域には、多くの団体の取り組みがあり、それぞれが単独の動きに見えるかもしれません。ですが、実はそれぞれの団体が見ている方向というのは、意外と違わないのかもしれません。

 入善町では二〇一一年度から「入善町6次産業推進会議」が立ち上がりました。商工、農業団体の活発な活動があったことが背景にあります。これまで越えられなかった垣根を越えて、他団体が連携することで生まれる新しいかたちを目指すものとして始まり、私たちの障害福祉団体も参加することになりました。

 私たちのキーワードは「障害者の社会参加」「地域をつなぐ」「素材を生かす」です。「商品化されない多くの素材を障害者の力で活用する」。そんな目標を掲げて動きだしたのが、入善食堂「太陽と月のとおりみち」でした。「人」と「善(よ)いもの」が行き交う場所となることを願い、私たちの挑戦が始まりました。

 素材や食材の提供を求めて声掛けした人たちからは、すぐに協力してもらえました。調理が素人だった私たちは、食品加工のプロに味付けの指導をしてもらい、お客さまに笑顔になってもらえるように接客を学びました。集客のためにコンサルタントの指導も受けました。

 そうした取り組みをしながら地域の中で営業を続けています。障害者にとってもチャレンジできる環境として体験実習も行っています。「私が輝く」という実感は、生きる喜びにつながります。「おいしい」は、地域の元気と明日へのパワーをもたらします。 (NPO法人工房あおの丘代表・西島亜希)

 

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