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NPO通信

工房あおの丘(2) ニーズに応える活動を

地域住民と一緒に押し花雑貨づくりを学ぶ西島亜希代表(正面)=入善町で

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 入善町は人がとても元気な地域です。個々のパワーが生かされており、個の力があって高められているような気がします。自分自身を高めることに余念がなく、とてもまじめな気質と言えるかもしれません。ただ、「自分の力をなかなか出し切れない人にとっては、みんなと同じステージに立てずに、チャンスを逃してしまうことになってしまうのだろう」と感じることもありました。障害児・者は、まさにそのチャンスを自分自身ではつかめない人たちです。

 チャンスを生かす環境をつくるために、入善町の素材で楽しむことから始めました。チューリップの草木染をするために花びらを譲り受けたり、球根組合に頼んで花摘みの手伝いや押し花に挑戦したり、活用する素材は地元産にこだわりました。支援者となるべき私も見えていなかった地域の人や素材に「出会う」ということに気付きました。

 二〇〇六年、新たな段階を迎えました。障害者自立支援法が制定され、身体、知的、精神の三つの障害分野が一元化しました。「誰でも、いつでも」の思いがつながった気がしました。

 法律の施行とともに、「地域生活応援ハウス工房あおの丘」は、新制度の指定基準を整えて、活動を継続していくために「特定非営利活動法人 工房あおの丘」に移行していきました。

 その頃、若いお母さんが「私が働くために、生活しなきゃいけないから助けて」と飛び込んできました。この言葉が衝撃でした。この地域の中でのニーズであり、住民の生の困りごとでした。

 「多くのニーズに応えられなくても、目の前の声をまずは聞き逃さないようにしよう」。この思いが、理念として確立していく土台になりました。障害児の保護者の皆さんにはたくさん支えられました。

 障害者自立支援法は、障害者自身を尊重するとともに、社会の中での責任も提示しました。これは大きな変革で、私たちも活動の方向性をより明確にすることを求められていくことになりました。 (NPO法人工房あおの丘代表・西島亜希)

 

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