トップ > 富山 > NPO通信 > 記事

ここから本文

NPO通信

かもめのノート(11) 政活費不正 議員に怒り

「命に関わるケースを考える」と題した研修会で、新サービスについて考える「かもめのノート」の職員=富山市西四十物町で

写真

 富山市議会の政務活動費の不正受給問題で、相次いで議員が辞職しています。不正に使われていたお金があったということです。市議会では議員報酬を十万円上げて月額七十万円にしようともしていました。

 当法人だけでなく、障害福祉サービスを提供する事業所の中には、障害者に必要な支援について相談しようと、市障害福祉課に出向き、「予算がない」と言われた経験がある事業所も多いと思います。ですが、予算はあったということです。障害福祉の分野で予算のない事業がある中で、議会はよくも議員報酬を上げようと思ったものです。人の生死や苦しみを一つでもなくそうとする事業なのに、です。

 六十五歳を過ぎた視覚障害者が、体の強烈な痛みを訴えて通院の介助を求めてきたことがありました。六十五歳を超えると、原則として通院介助は介護保険の扱いになります。通院は高齢者の福祉サービスでしか行けなくなるというのが原則です。

 この人が利用していた介護保険サービスの事業所は当時、人手不足でした。痛みで七転八倒しながら私たちに連絡してきました。幸いにも、私たちが連絡を取り合っている最中に、知り合いの人と病院に行けることになりました。命に別条はなく、大事に至らずに済みましたが、痛みは強烈で死を意識するほどだったそうです。

 私たちはこのことを相談するために、市障害福祉課へ行き、介護福祉サービスの事業所が対応できない場合には、障害福祉サービスで対応できないかと尋ねました。答えは「ノー」でした。命に関わるケースでもだめかという問いにも、「命に関わろうが何であろうがだめ」という非常に冷たい回答でした。

 私はそう答えた職員が悪いとは思いません。全ては体制の問題だと考えるからです。富山市の障害福祉サービスの予算は足りず、地域生活支援事業に関しては、市議会議員一人の年間報酬額の一・五倍に満たない予算です。俸給だけでです。

 地域差というのは、その地域に必要なサービスのニーズに比例して変わるものだと思います。ニーズを把握しようともせずに報酬を上げようとし、不正に流出したお金で私欲を満たしている議員がまだまだいると思うと、怒りで肩を震わせてしまいます。 (NPO法人かもめのノート理事長・富野正宏)

 

この記事を印刷する

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索