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NPO通信

かもめのノート(10) 投票練習 支援が必要

知的障害者の選挙参加の実現に向けて会議するスタッフたち=富山市西四十物町で

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 当欄に以前、二十三日に投開票される知事選に向けて選挙の練習をすると書きましたが、話し合った結果、知事選に間に合わせることができなくなりました。実際の投票のプロセスを体験してもらうには、いろいろな人の支援や行政の協力が必要です。現時点でできることは「選挙ごっこ」にすぎないと判断しました。投票箱や選挙会場の見取り図、そして何より講座など専門分野からの支援が必要と実感しました。

 今は、できないことや弱点を理解して、今後はできる限り現実に近い模擬投票で練習したいと考えています。「練習すればできる」「選挙は身近なもの」と思ってもらえたらうれしいです。

 選挙を通じて学ぶことはとても多いです。今、困っていることや間違っていることなどが「変わるかもしれない」と考えられるようになれば、今の社会に対するストレスが少しは軽減されるかもしれません。

 政治家にも知ってほしいことがあります。自閉症の人の中には、選挙カーや選挙演説でパニックになる人や、演説は避けられても選挙カーの騒音で家中がひっくり返るようなパニックになる人がいることを。立候補者のLLブック(障害者にも読みやすいように工夫された本)のようなものがあれば、選挙で誰を選ぶか決められる人もいます。選挙権のある人の中には、当たり前に選挙に参加することが難しい人もいます。

 投票率は低い方が良いと考える政治家もいるようですが、そんな政治家がのうのうといる国にしてはいけません。人権を考えられない政治家がいる国にしてはいけないと思います。

 まず、やることは保護者の理解を得て、選挙に行く必要性を知ってもらうことです。今まであきらめていた人も多いと思いますが、選挙管理委員会や自治体からの協力が必要です。

 今まで選挙に行けなかった知的障害者の選挙が実現すれば、人権を考え、平和を考える社会に近づくことができるかもしれません。政務活動費の不正受給なども、障害がある人の苦しみを知っていたら、無駄遣いなど到底できないでしょう。 (NPO法人かもめのノート理事長・富野正宏)

 

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