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NPO通信

かもめのノート(8) 多くの参加 平等呼ぶ

ヘルパーと余暇を楽しむ外出支援の利用者(手前)=射水市の天然温泉海王で

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 多数決は時に平等ではないことがあります。例えば、学校で教室の掃除はこれから女子がすることと提案し、多数決を取るとします。もし男子より女子が少なければ、女子は圧倒的に不利になります。選挙も同じで、政治に詳しい人や高齢者、主婦、サラリーマンばかりといった具合に特定の人だけが参加すると、とても偏った政治になるからです。

 障害者、特に知的障害者の選挙権について「要らない」という意見があるのは確かです。「知的障害者の選挙権なんてきれいごとはやめてください」という人もいます。こうした意見は偏ったもので、危険だと感じます。

 選挙は多数決です。それなら、より多くの意見があって、より多くの票が集まればこそ、初めて平等に近づきます。保守的な人も、人気者のタレント議員に票を入れる人も、どちらも一つの意見です。それが良いのかどうかは分かりませんが、政策をしっかりと理解して票を入れるだけが、決して賢い選挙だとは思いません。

 今、富山市議会は政務活動費の不正問題で揺れています。「かもめのノート」の障害者の外出支援では、市の予算が少なく、ヘルパーを付けて利用できる時間が短いのが現状です。市内には、外出支援を中心に活動していた法人が運営できなくなりつぶれたケースもあると聞きます。富山市は中核都市であり、県庁所在地でもあります。

 市で障害者の外出支援を中心に活動する事業所が、なぜつぶれなければいけなかったのでしょうか。不正に使われたお金で、今の富山市の問題を少しでも解決できていたと思います。

 政務活動費を不正に請求した議員はもちろん選挙で当選した人です。いろいろな立場の人が、いろいろな考え方で投票した結果です。多数派だけが正解でないことは、火を見るより明らかです。 (NPO法人かもめのノート理事長・富野正宏)

 

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