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かもめのノート(7) 意思表示 投票を練習

ワークショップで作った、みんなの意思を示す作品=富山市の古洞の森で

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 十月二十三日に投開票される知事選に向けて、知的障害者も参加できるように練習しようと思っています。選挙に行くには、選択するという判断能力が必要です。文字が書けなくても指さしで良いので、自分で判断した後の行動を練習しようと思います。

 告示日から投開票までどうして十八日間しかないのでしょうか。十八日間では、障害があろうとなかろうと、選択するのは難しいと思います。米大統領選などは、日本に住み、テレビをほとんど見ない私でも候補者を選ぶことができるような気がします。

 私は選挙に行きますが、「選挙は無意味」として行かないという選択肢もよく分かります。今の選挙システム自体が、全国民のことを理解しようとしていないと感じるからです。

 出来レースという意見もよく聞きます。農家は自民党に入れるとか、地盤の世襲制が有利とか、本人の実力とは関係ないところで票が集まるということでしょうか。

 日本人は農耕民族で女の人が結婚する際、その本人の実力より、親から受け継いだ土地の広さで結婚するそうです。昔の話だと言いたいところですが、今もある話です。せめて政治は本人の実力でないといけないと思います。

 悲しいことに、「知的障害者に選挙権なんかいらないだろう」と考える人がいます。なぜでしょうか。政治的知識に欠けるという考えなら、それは知的障害者に限らないことです。政治的知識がなくても、一票を考えずに入れている人もいるはずです。根拠はありませんが、確かなことで、一票は一票です。選択する人の自由だからです。

 国民の意思を国政に伝えるチャンスは、選挙が唯一の方法でしょう。選挙に行くかどうかは個人の判断で決めれば良いと思います。ただ、今は知的障害者にとって個人の判断を選択する土俵がないというのが現実です。

 今回やろうと思っている選挙の練習は、その土俵をつくる第一歩です。皆の意思を一票にできるように、良い方法を考えてみたいと思います。 (NPO法人かもめのノート理事長・富野正宏)

 

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