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NPO通信

かもめのノート(6) 支え方「正解はない」

コインゲームを楽しむ移動支援の利用者=射水市のアル・プラザ小杉で

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 私たちは、障害者の支援者は多数であってほしいと考えています。障害者一人一人に、多くの支援者を知ってほしいと思い、なるべく同じ支援者にならないように毎月の勤務表を作っています。ただ、支援者が少なかったり、利用者の希望日時や支援者の日程の調整などがあったりして、うまく作れないのが現状です。それでも、いろいろな人を知ってもらいたいというのが理想です。

 人を知るのは大切なことです。子どもは自然に家族とそれ以外の人たちとの距離感を学びます。障害者も同じことです。障害があると、人との交流が少なくなることが多いと思いますが、なるべく交流を通じて、感覚的に必要な人との距離感や、人生を豊かにするたくさんのことを学んでほしいです。

 私には四歳の娘がいますが、人との交流を大切にしてほしいと思っています。私がどんなに頑張っても、私の味の料理しか作れません。余暇の楽しみ方も、考え方も私一人分です。障害者支援も同じで、障害者には新しい発見をして、心豊かに幸せな人生を歩んでほしいと感じます。

 支援者の心得については会議や研修、電話などさまざまな場面で意見が飛び交います。正解はなく、とにかく障害者が笑顔で幸せに外出を楽しんでもらえるように話し合います。

 「介助のやり過ぎではないか」「安全への配慮のための声掛けが遅くはないか」「自分は分かっているつもりではないか」などいろいろな意見がありますが、障害者はひとくくりにできません。みんな個性を持った人だからです。

 人は皆、日々変わるので、正解を求めてはいけないと思います。食べられなかったものが突然、食べられるようにもなります。からからの喉に入れる朝の水や天気でも人の精神は変わります。声掛けの言葉一つやタイミングでパニックに陥る障害者もいます。

 人や人の幸せはひとくくりにできません。障害者もそうでない人もたくさんの人に支えられ、また支えて生きているのです。 (NPO法人かもめのノート理事長・富野正宏)

 

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