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メダカの学校を探せ! 北陸中日・BBT共同企画

 富山県内の自然環境を地域の人と探索する北陸中日新聞・富山テレビ放送(BBT)共同取材企画。BBTの番組クルーとともに現地に入り、貴重な自然の現状をテレビ番組、新聞記事の同時展開で伝えます。

白濁のため池「いた!」  記事とTV番組、双方展開 県内の生息調査

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 北陸中日新聞は、富山テレビ放送(BBT)と協力し、県内の自然環境を地域の人と探索する共同取材企画「メダカの学校を探せ」を今月からスタートさせる。BBTの番組クルーとともに現地に入り、貴重な自然の現状をテレビ番組、新聞記事の同時展開で伝える計画。三日は早速、魚津市内で共同取材した。今後、毎週金曜日をめどに本紙富山版で企画の詳細を掲載する。(中島健二)

ため池にたも網を入れ、メダカを探す吉村キャスター(中)と不破学芸員(右)ら=いずれも魚津市内で

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 「メダカの学校を探せ」はBBTが十五年前にも、環境省のレッドデータブックで絶滅危惧種とされたメダカの県内生息状況確認を主目的に、四十カ所を回って淡水生物の現状を調査し放映した。今回は、十年以上を経た県内の自然を再確認するため、前回探索した場所も含めて調べる。

 BBTは毎週月−金曜日午後四時三十分からの新番組「BBTスーパーニュース チャンネル8」の吉村尚郎キャスター(35)が担当。本紙の若手記者も加わって取材し、チャンネル8で毎週木曜日に放映した翌日に、北陸中日新聞富山版で詳細を掲載する。

 三日、共同取材班が入ったのは魚津市中心部から数キロの山あい。里山の風景たっぷりの林を抜けると白く濁ったため池があった。十五年前にも在来種のキタノメダカが確認された所。魚津水族館の不破光大学芸員(34)の案内を受けながら、吉村キャスターがたも網を入れると、何回目かに「いた、いた」。小さく細いメダカが一匹。その後も網にかかり計十匹ほどを採取した。

 不破学芸員によるとキタノメダカ。まだ水温が低く、動きは少ないとのことだが、今回も生息が確認された。このほか、周囲の田んぼの水たまりにはヤマアカガエルとみられる卵塊が無数にあり、既にかえった小さなオタマジャクシが周囲を泳いでいた。

ため池から採取したキタノメダカを確認する吉村キャスター

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 環境が絶えず変化している県内だが、その中にも、このような場所が残っている。共同取材班は、その保全に向け、県民にその大切さを考えてもらうために取材を続けていく。吉村キャスターは「メダカを探す中で、富山の自然の魅力を再発見していければ」と話している。

在来キタノメダカ 農薬などで減少、準絶滅危惧種

 魚津水族館によると、国内在来種のメダカは本州の青森県から京都府の一部にかけて生息するキタノメダカと、それより南側のミナミメダカに大別される。

 県内の在来種はキタノメダカ。水面が凍るほどの冷たさから上は三八度程度まで幅広い水温に耐える強さを持つ。だが、農薬などの影響で、二〇〇二年に県のレッドリストで絶滅の危険が増大した危急種、一二年に準絶滅危惧種に。一〇年ごろにはミナミメダカの県内移入も確認された。

 変色しない外来種のヒメダカと異なり、地面の色に応じて白や黒に変色する背地反応を起こす。三日に確認した魚津市のため池のメダカは白濁した水中にいたため白っぽい色。これに対し同日、魚津市上野方小学校の池で確認されたメダカは、水草で光が遮られていたため黒色だった。

 上野方小の池は三年前、水族館で繁殖させたキタノメダカを放流した。ヤゴなどの生物と一緒の池の中、子どもたちに自然に極めて近い環境で生息するメダカの姿を見てもらっているという。

(第1回)2014年4月3日放送(動画提供:BBT)

  • 取材場所:魚津市内のため池
  • 池の規模:25m×25ほど
  • 水温:9℃
  • ため池が濁っておりメダカが泳ぐ姿は確認できず。 池に沿ってタモ網を入れると10匹ほどのメダカを捕獲。
  • 他の生物=アメリカザリガニ

 県内のメダカなど淡水生物の情報は北陸中日新聞富山支局へ。電話076(424)4141、ファクス076(422)3191

 

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