トップ > 富山 > とやま遺産 > 記事

ここから本文

とやま遺産

立山・雄山神社峰本社 時を超え霊峰見守る

雄山の頂上に鎮座する雄山神社峰本社=立山町芦峅寺で

写真

 一ノ越から急な岩場を登ること四十分ほど。五ノ越まで数えて、雄山(三、〇〇三メートル)の頂上に着いた。幸運にも快晴、目の前には雄大な景色が広がる。そして、さらなる岩場の上には雄山神社峰本社が鎮座している。

 参拝料を払い、ご祈祷(きとう)をしてもらう。登山の安全祈願を受けると「頑張ろう」という気持ちが湧いてくる。「今日は天気が良いので富士山と白山が見えます」と神職が教えてくれた。日本三霊山をこんなに間近に感じられる場所があるだろうか。

 「立山」という山はなく、立山連峰の最高部は雄山、大汝山、富士ノ折立の三峰で構成されている。雄山の頂上に立つ峰本社は立山権現を祭る。ふもとの岩峅寺に前立社壇、少し上流の芦峅寺に中宮祈願殿があり、三社で一体である。

 明治の廃仏毀釈(きしゃく)で立山信仰は危機にひんした。しかし、立山博物館(立山町)の調査によると廃仏毀釈が最も激しかった明治初期でも立山の登山者数は急減しなかったという。立山黒部アルペンルートが開通し、いまでは信仰にかかわらず多くの人が気軽に立山を訪れる。しかし、峰本社は変わらず登山客を見守っている。 (柘原由紀)

 

この記事を印刷する

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索