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とやま遺産

色あせぬ昭和の名残 富山電気ビルデイングのポスト

建設当時から置かれている真ちゅう製のポスト=富山市桜橋通りの富山電気ビルデイングで

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 書かれている漢字の読みは右から左へ。昭和の名残を色濃く感じさせるポストが富山電気ビルデイング(富山市桜橋通り)にある。ビルが建てられた一九三六(昭和十一)年から置かれ、今も変わらずポストの役目を果たし続けている。

 オープン当時の電気ビルは、ホテルの客室が設けられていた。ほかにも郵便局や北陸電力の前身の日本海電気、銀行などの会社が入っていた。

 電気ビルの中に三カ所あるポストは、各階の投函(とうかん)口とつながっている。上階から「ストン」と落とせば、ポストに収まり、届け先へ。宿泊客と会社員、ともに重宝した。

 第二次世界大戦や戦後復興、高度経済成長など。厳しい時も明るい時も、時代の変遷を眺めてきた。だが、現役生活はまだまだ終わらない。真ちゅう製の金色に輝くポストは従業員が毎日磨き続け、色あせない。電気ビルはホテルとしては使われなくなったが、テナントの会社員はポストを使い続けており、平日は一日三回、集荷される。

 電気ビルの沼田考正総務課長は「ポストが建物の中にあるビルは珍しい。いつまでも残り続けてほしい」と話す。 (向川原悠吾)

 

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