トップ > 富山 > とやま遺産 > 記事

ここから本文

とやま遺産

富山・長慶寺の羅漢像 富山の地 見守る535体

ずらりと等間隔に並び、富山の地を見守る羅漢像=富山市五艘の長慶寺で

写真

 呉羽丘陵の斜面に等間隔でずらりと並ぶ五百三十五体の羅漢(らかん)像。立山連峰を眺めながら、富山の地を見守っている。

 羅漢像が作られたのは江戸時代の一七九九年。当時は神通川や常願寺川などが氾濫し、多くの人が水害に悩まされていた。そこで亡くなった人たちの供養のため、石工が盛んだった佐渡島の職人に、羅漢像の制作を依頼した。

 羅漢は仏教で尊敬を受けるべきだとされる聖者。一つ一つの表情が違い、それぞれに名前がある。楽器を弾いたり座っていたりと、個性もにじみ出る。そのため参拝者は自分の親族を羅漢像に投影させて、祈りをささげる人が多かった。

写真

 今も訪れる人が祈りをささげ続ける。羅漢像が巻いている輪袈裟(わけさ)に書かれているのは家内安全や無病息災など。一年に二度、希望する参拝客らが輪袈裟に願いを書く催しがあり、五百三十五体分は毎回埋まってしまう。

 羅漢像を管理する長慶寺(富山市五艘)の住職谷内良夫さん(73)は言う。「五百羅漢から苦難に立ち向かう力をいただくのはいつの時代も同じ。つらいことがあったら、力をもらいに来てもいい」 (向川原悠吾)

 

この記事を印刷する

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索