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とやま遺産

清水庵の清水 心も洗う 黒部の恵み

地域住民が洗濯や飲み水に使う清水庵の清水=黒部市生地経新で

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 ザーザー。黒部市生地ではあちらこちらで、水の流れる音がする。同地区は黒部川が育む扇状地の先端部に位置し、地下水がこんこんとわき出ており、「清水(しょうず)」といわれる。生地には清水が約二十カ所あり、全て違った味がするという。

 生地で最も多い毎分六百リットルの水量を誇るのは「清水庵(しみずあん)の清水(しょうず)」。二カ所の湧水口から、水が勢いよく流れ出す。ステンレスで五層に区切られ、共同の洗い場として使われる。上流は飲み水に使ったり、スイカやビールを冷やしたり。下流では洗濯などをする。

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 清水を眺めていたら、近くにいた女性に「冷たくておいしいよ。飲んでみられ」と声を掛けられ、一口飲んでみた。気温が三〇度を超えた昼間、まろやかな味の水は、さらにおいしく感じる。

 同市石田の会社員、加藤久仁夫さん(53)は毎週二回ほど通う。「すがすがしい場所の一つ。心が洗われる」と言いながら、大きいペットボトル二本分の清水を持ち帰った。同市三日市の平田勝平さん(85)は「この水でお茶を飲むとおいしい。こんなきれいなところで洗濯もできるなんて最高。黒部市の財産」と誇らしげだった。 (小寺香菜子)

 

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