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とやま遺産

小矢部・宮島峡の滝 落ちる水三つの表情

「小さなナイアガラ」と呼ばれる一の滝。川底には流れてきた砂利が渦を巻いて削った円形の穴が開いている=小矢部市名ケ滝で

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 小矢部市の宮島峡を流れる子撫川で、“小さなナイアガラ”と呼ばれる「一の滝」。水がカーテンのように広がり、勢いよく流れ落ちる。滝近くの川底には大小さまざまな円形の穴。水に流された砂利が渦を巻いて底を削り、長い年月をかけて開けた。「おう穴群」として県の天然記念物に指定されている。

 上流にある「二の滝」は一の滝とは趣を変え優雅なたたずまい。さらに川を上っていけば、竜がすむとの言い伝えが残る「竜宮淵」にたどり着く。一帯には十二体のビーナス像が点在。市が昭和五十年代に「彫刻の里」を目指して作ったもので、芸術と自然が調和した風景が堪能できる。

 川はダムが水量を調整し、豊かな水が生み出す美しい景色を陰から支える。ダムの水の一部は浄水場を通って高岡、氷見、小矢部の各市で飲み水となり、住民の生活にも役立っている。

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 二の滝近くに住む中川安栄(やすえい)さん(76)は「小さい頃は遊びが少なく、毎日川で魚を捕まえていた」と懐かしがった。今も夏休みの時期になると、水浴びや魚釣りを楽しむ子どもたちの歓声が川辺に響くという。 (山本拓海)

 

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