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とやま遺産

満開の桜 夜空に映え 伏木の岩崎ノ鼻灯台

岩崎ノ鼻灯台の光に照らされる満開の桜=高岡市伏木国分で

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 富山湾を行き来する船を導く岩崎ノ鼻灯台(高岡市伏木国分)は、車で行くのを諦めたほど狭く急な山道の先にあった。木々が風に揺れ、波の音は遠くに聞こえる。仰ぎ見た夜空で満天の星に見えるのは、灯台の光が照らした満開の桜だ。

 灯台が立つ伏木地区は古代から港として利用され、北前船でも栄えた生粋の港町。射水市新湊地区、富山地区とでつくる伏木富山港は、中国やロシアなど外国との交易が盛んで国際拠点港湾に指定されている。

 灯台は一九五一年に初点灯して以来、船乗りたちに港の場所を知らせ続けてきた。海抜五八メートルの高さから十五秒に一回放たれる白い光は、三十七キロ先まで届く。

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 十数本の桜に囲まれ、白く美しい姿から「桜の灯台」と呼ばれる。地元の会社員明神卓弥さん(27)は「人が少なく穴場感があっていい。この景色は港町ならではだと思う」とうれしそうにカメラに収めていた。

 灯台は初点灯以来、職員が常駐して管理してきたが、八四年から無人になった。灯台守は姿を消したが、桜は今も春が来るたび、花を咲かせている。 (山本拓海)

 

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