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とやま遺産

氷見の論田・熊無 藤箕作り 車座で編み込む伝統

保存会のメンバーがつくる伝統の藤箕=氷見市熊無で

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 石川県境に近い氷見市の論田・熊無地区で生産する「藤箕(ふじみ)」は、製作技術が国重要無形民俗文化財に指定されている。論田・熊無藤箕づくり技術保存会の八人が伝統を受け継ぐ。

 作業は、藤箕製作伝承の館で週に一、二回。車座に座った会員たちは時折、世間話に花を咲かせるが、表情は真剣だ。細く割って乾燥させたヤダケと、たたいて伸ばしたフジのつるを編み込んでいく。

 同地区の藤箕は、野菜や穀物の運搬や選別などに使う。年に約二百枚つくり、北海道に出荷する。えびすや大黒面を付けた民芸品の「福箕」も人気。二千枚ほど生産し関西方面に出荷している。

 同地区には約六百年前に伝わったとされる。一九六〇年代ごろまで年間十万枚ほど生産していたが、プラスチック製品の普及で減少した。かつては全国で作られたが、現在の生産地は氷見市と秋田県、千葉県などに限られる。

 保存会会員は六十代、七十代。坂口忠範会長(71)は「若い人がいないから、受け継ぐ人がいるのか心配」と話す。ホームページを作ってPRしたり、学習会を開いたりしている。 (小寺香菜子)

 

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