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とやま遺産

富山地鉄の車両基地 街の新たな観光資源

夜明け前にヘッドライトをともして出発を待つ路面電車=富山市大町の南富山駅近くの車両基地で

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 富山地方鉄道南富山駅に近い車両基地。ここに富山市内を走る路面電車二十三車両のすべてが停留する。朝霧がたちこめる暗闇の中、午前五時すぎに始発が発車。残された電車たちがヘッドライトをともして、出発を待ちわびていた。

 路面電車の整備が進んだのは一九一三(大正二)年に同市で開かれた博覧会がきっかけ。

 富山駅から全長五キロの線路が造られ、以後整備が進んだ。富山大空襲で焼け残った市中心部や駅前の再開発など、町の変遷を見てきた。最盛期だった六六(昭和四十一)年には年間乗車数が現在の約四倍の二千万人だった。

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 市民に親しまれ続けてきた路面電車は近年、市中を走る珍しさから観光資源として注目を浴びている。平日は主に高校生や地域住民が登下校や買い物などに使うが、休日になればカメラを持った観光客が、しきりに電車内で写真を撮る光景が見られる。

 富山地方鉄道の赤川大総務課長(47)は「昭和後期、路面電車は車にとってやっかいになり、全国で減少傾向だった。だが、休日に子どもが乗って、楽しんでいる姿を見ると残ってよかったと思います」と語る。 (向川原悠吾)

 

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