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とやま遺産

富山の細工かまぼこ すり身は愛の贈り物

バレンタインに向けてハート形の細工かまぼこが並ぶ=富山市水橋肘崎で

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 まるで生クリームのように搾り出されるピンクや黄色のすり身。そう、これはケーキではなくかまぼこ。ハートや雪だるま、イチゴが並び、思わず「かわいい」とつぶやいてしまう。

 細工かまぼこを製造販売する梅かま(富山市水橋肘崎)の「U−mei館」では、細工職人の手仕事をガラス越しに見ることができる。「同じ型を使っていても、職人によってタイの顔つきがなんとなく違う」と常務の奥井俊之さん(50)。一人前の職人になるには十年かかるという。

 富山で婚礼の引き出物として広まった細工かまぼこ。高度成長期に生活が豊かになるにつれてサイズも大きくなり、親戚や隣人へのお裾分けに配られた。しかし、時代の変化に伴い、最近は小さいサイズの個別包装が主流となった。

 今では、バレンタインやハロウィーンの細工かまぼこも作られ、独自の変化を遂げている。五年前に同館で始まった細工かまぼこ体験は徐々に認知度が高まり、昨年二千人が体験した。奥井さんは「おめでたいときにかまぼこを食べる土壌があっての細工かまぼこ。常に耕していかないと」と、職人を見つめながら語った。 (柘原由紀)

 

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