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とやま遺産

立山で「寒餅」干し 天然色 風受けて甘く

カラフルなカーテンのような寒餅=立山町金剛寺で

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 ピンク、黄、緑色…。まるでカラフルなカーテンのように、薄く切った餅をひもで編みつるした「寒餅」が並ぶ。立山町金剛寺の農事組合法人「食彩工房たてやま」では、一月中に約十八万枚を干す。

 寒餅は、かき餅とも呼ばれる農家の保存食。山間部の農家の軒先などにつるされ、北陸の冬の風物詩となってきた。

 「食彩工房たてやま」では八日に餅をつき始めた。六十〜七十代の女性十四人が一月末まで作業。枠に入れて寝かせた餅を五ミリの幅に切る。手作業で黙々とひもで編み上げ、さおに結んで五十日間ほど干す。最後の出荷は三月半ばになる。西尾智恵子代表理事(70)は、立山連峰から吹き込む寒風で、もち米の甘みが出るのだという。

 鮮やかな色の正体は、赤カブ、クチナシ、ヨモギといった天然の素材。もち米は地元産の「新大正糯」を使っている。

 買った寒餅を電子レンジで温め、できたてを食べる。ふんわり膨らみ、三倍ほどの大きさに。口に入れるとサクサクの食感。「寒餅を食べて、元気であってほしい」と西尾さん。立山の「お母さん」手作りの優しい甘さに、思わず顔がほころんだ。 (小寺香菜子)

 

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