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バニラ 本物の香り 県中央植物園で展示

職員の苦労が実を結び、甘い香りをただよわせるバニラの実=富山市婦中町上轡田で

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職員が研究 努力結実

 富山市婦中町上轡田の県中央植物園の熱帯果樹室で、アイスクリームの味でよく知られる「バニラ」が実をつけている。温室内では、熟し始めた実からなじみある甘い香りが漂い、担当者は「生のバニラの匂いをかげるのは相当面白い」と話している。(柘原由紀)

 バニラはメキシコ南部や西インド諸島が原産。華麗な花を付けるカトレアなどラン科の仲間だが、花自体は緑色で地味。独特の香りの正体は、花が咲いた後に実る棒状の果実に含まれる「バニリン」という化合物。香料として一般的に使われるバニラは「キュアリング」と呼ばれる乾燥処理が必要で、生のバニラを見られる機会は貴重という。

 同園では、二〇一二年にわずかに結実したが、その後は開花せず。以来、職員たちは栽培方法や人工授粉を研究し続けてきた。昨年五月に開花すると、夕方から翌朝にかけて咲く花の性質に合わせて約二カ月間、毎朝職員二人がせっせと人工授粉に励み、その結果が実を結んだ。授粉にいそしんだ栽培展示課の東義詔主任は「苦労が結実して感無量」と喜ぶ。

 実は現在二株に十一本。初めは緑色の実が茶褐色になると、実の先が裂けて小さな黒い種・バニラビーンズが出てくる。実がいつまで見られるか分からないが、まだまだ匂いは続きそう。実は貴重なため、取るのは厳禁。

 

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