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昔話の英雄 逃れた先は… 大沢野に金太郎伝説

(左)坂田金時が落ち延びたとされる山中に残る石垣=富山市薄波で(右)金時像とされる掛け軸を受け継ぐ坂田公時さん=富山市上大久保で

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 昔話で知られる金太郎と言えば、まさかりを担ぎ、熊と相撲を取った男の子。大人になった彼が戦いに敗れ落ち延びた先は、越中国(富山県)だった−。にわかには信じ難い伝説が、富山市大沢野地域に伝わっている。現在も金太郎の子孫とされる人々が暮らす。

 伝説によれば、平安の世、幼いころ金太郎と呼ばれた武将の坂田金時(公時)は武勇で名をはせたが、近江国(滋賀県)での戦いに敗れた。逃れた先は、越中の山奥の里・薄波(うすなみ)だった。同じ主君に仕えたほかの武将たちも、八尾や上市など県内各地に伝説が残る。

 薄波は大正期に十戸余が軒を連ねたが、次第に人が減り、一九七〇年ごろ廃村になった。地域おこし団体が九〇年代、周辺に案内板を立てるなどして盛り上げたが、年月を経て、当時の設置物さえ朽ちつつある。

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 坂田家は道を下った町に移り住んだ。十六代当主の公時(こうじ)さん(68)は、金時像とされる掛け軸を受け継いでいる。金太郎伝説は全国各地に存在し、薄波の伝説の真偽は定かではない。それでも、公時さんは言う。

 「父親や叔父は生前、伝説が本物であってほしいと願い、熱心に史料を調べていた。私も、そう思っている一人です」 (山本真士)

 

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