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昨年交通死 激増54人 警察庁、県内まとめ

事故防止のパトロールに向かう白バイ隊員ら=昨年12月、富山中央署で

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高齢加害者の対策急務

 県内で昨年発生した交通事故による死者は前年より十七人多い五十四人となり、人口十万人当たりの数では五・一一人と福井県に次いで全国で二番目に高いことが警察庁のまとめで分かった。特に六十五歳以上が犠牲になったり、引き起こしたりする事故が増えており、高齢者への対策が急務といえる。(向川原悠吾)

 「高齢者を重点とした総合的な交通事故防止対策の推進。戦略的に取り組んでいくようお願いしたい」。四日に県警本部であった執務始め式で、山田知裕本部長が今年取り組む重点項目に挙げ、幹部らに訓示した。

 昨年大幅に増えたのは六十五〜七十四歳が引き起こした死亡事故。前年比三倍の十二件に上った。

 この年代の免許返納数は昨年十一月末現在で前年同期と比べ、六十五〜六十九歳が五十一件減の二百二十一件、七十〜七十四歳が十件増の五百八十一件。全体の返納数は増加傾向にあり、それ以外の年代では数百件単位で増えている。県警は六十五〜七十四歳の前期高齢者の返納率の伸び悩みが事故の要因の一つとみている。

 背景には認知機能検査が指摘されている。七十五歳以上のドライバーは検査を受ける必要があるため、返納率の押し上げにつながる。しかし、検査が不要な七十四歳以下のドライバーは、身体機能や認知機能の衰えに気付かず、事故を起こしている可能性があるという。

 八日にも高齢者が招いた死亡事故が発生。午後五時五十分ごろ、小矢部市内の県道交差点で近くに住むパートの女性(65)が横断中、女性派遣社員(70)の軽乗用車にはねられて亡くなり、今年初めての犠牲者となった。

 昨年、歩行中に亡くなった高齢者は一人増えて十一人。高齢歩行者が犠牲になる事故は自宅から半径五百メートル以内で薄暮から夜の時間帯にかけ、道路の横断中がほとんど。県警幹部は「去年の典型的な事故がまた今年も起きてしまった」と嘆く。

 こうした事故を防ごうと県警が呼び掛けているのは、富山弁でゆっくりを意味する「やわやわ運転」だ。高齢ドライバーに高速道路や夜間の運転を控えるなど、安全運転の目標を定めてもらう。県警交通企画課の担当者は「免許を返納してとは言わないが、体力に見合った運転をやわやわと心掛けてほしい」と呼び掛ける。

 

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