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富山

ブランド化 品質守る 「ひみ寒ぶり」を商標登録

2011年に「ひみ寒ぶり」の名称で商標登録された氷見産ブリ=氷見市の氷見魚市場で

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 氷見産ブリが「ひみ寒ぶり」の名で初めて出荷されたのは二〇一一年十一月。商標登録に至ったのは、前年に氷見の水産卸売業者が福井県産のブリを氷見産などと偽り販売したからだった。氷見漁協の森本太郎組合長は「このような業者を二度と出さないように、早急に対策を講じなければという思いだった」とブランドの信頼回復に努めた当時を振り返った。

 氷見漁協などでつくる「氷見魚ブランド対策協議会」は、特許庁に図形付き商標登録を申請。登録された文字とロゴを出荷箱に印刷し、管理番号を記した販売証明書を付け、市場に出回る箱の数を漁協が一括管理することになった。

 ただ、森本組合長は「ブランドをつくるのは簡単だが、維持するのは大変」だという。箱や証明書を管理するのには手間暇がかかる上、見合うだけの魚が安定供給できないと「ブランド」にならない。一五年度は不漁のため、シーズン到来を告げる「ひみ寒ぶり宣言」ができず、今シーズンも例年の二分の一程度にとどまっている。森本組合長は「自然のことだから仕方ない」と話す。

 県は一〇年、独自に定めた「県推奨とやまブランド」の認定に乗りだし、県産品のブランド化を進めてきた。県外ではあまり知られていない特産品を掘り起こし、富山の知名度アップにつなげるのが目的で、現在、大門素麺(そうめん)や富山湾のブリ、高岡銅器など十八品目が登録されている。

県内で初めて地理的表示(GI)保護制度に登録された入善ジャンボ西瓜=入善町内で

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 入善町特産の「入善ジャンボ西瓜(すいか)」は一七年十二月、県で唯一地理的表示(GI)保護制度に登録された。ただ、JAみな穂営農部営農企画課の高沢靖拡さんは、制度自体が消費者にまだ浸透しておらず、値段や消費量への効果はまだ感じられないという。箱などの在庫管理で、生産者にも労力がかかっており、それに見合うほどのメリットはまだないとみている。

 一方で、登録によって生産者が品質を守ろうという意欲がより強くなったと感じている。高沢さんは、「まだ登録されて一年目。町とも連携し、チラシ作成やふるまい市のほか、新たなPR方法を考えていきたい」と前を見据えている。

 ブランド化が積極的に行われた平成。ひみ寒ぶりは水揚げ量が定まらず、入善ジャンボ西瓜も生産者が減ってきているので、ともに市場流通が大きな課題。県や市と協力した消費者への情報発信も大切になる。 (小寺香菜子)

 

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