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イノシシ毛皮 縁起物に 中央農高生「分厚く大変だった」

イノシシの毛皮を使った正月飾り制作に取り組む(右から)山本幹太さんと笠間咲李さん=富山市東福沢で

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普通なら処分…正月飾りに活用

 畑を荒らし、農業被害をもたらすイノシシ。昨年度の県内の捕獲頭数は過去最多だったが、活用されずに処分される場合が多い。イノシシの有効活用を図るため、中央農業高校の生徒が六日、来年の干支(えと)にちなみ、イノシシの毛皮を使った正月飾りを富山市東福沢の同校で制作した。

 県によると、県内のイノシシ捕獲頭数は昨年度は五千二百六十五頭で、農業被害額は七千二百五十万円。いずれも過去最多だった。食肉として利用されることは多いが、毛皮は硬くて加工しづらいため、ほとんどが利用されずに焼却処分されているという。

 現状を知った武部尚美教諭が「有効活用する方法を考えられないか」と、イノシシの生物活用を学ぶ授業に取り入れた。同校初めての取り組みで、地元の猟友会から譲り受けたイノシシを園芸デザイン科三年の山本幹太さん(18)、笠間咲李(えみり)さん(18)の二人とともに十一月になめす作業をした。

 六日は乾燥させた毛皮をカッターやはさみを使ってイノシシの形に切り抜いた。木の枝や富士山をかたどったフェルトなどと一緒にボードに貼り付けて正月飾りを完成させた。

 山本さんは「分厚くて皮を切るのが大変だった。肉だけでなく皮を使った製品も広がったらいい」と話し、笠間さんは「イノシシの味が出たいいものができた。野生生物というとマイナスイメージがあるが、こんなふうに活用できると知れてよかった」と笑顔を見せた。 (酒井翔平)

 

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