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伝統の鋳造発展 願い熱く 高岡・ふいご祭 

鋳型に溶解した青銅を流し込む鋳物師=高岡市横田町で

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 高岡銅器業界の発展を祈願する「ふいご祭 鋳造式」が八日、高岡市の有礒正(ありそしょう)八幡宮であり、鋳物師の祖神である御祭神「石凝姥神(いしごりどめのかみ)」に鋳造の技を奉納した。七日に生型鋳造法が国の伝統的工芸品に指定され、業界関係者の晴れやかな表情があふれた。

 高岡銅合金協同組合の高田和喜理事長(70)が講元を務める「ふいご講」が主催。同八幡宮の上田正宙宮司(50)の神事で、昨年に鋳造された勾玉(まがたま)を奉納。業界関係者が玉串をささげ、鋳造業の安全を祈願。鋳造式で使う炉の種火をおこす「火きり」も行われた。

 鋳造式では、同協同組合と若手職人でつくる「青銅会」の鋳物師が、炉で一二〇〇度まで熱して溶解した青銅を鋳型に流し込み「鋳造唐金青海波文敷瓦(からかねせいがいはもんしきがわら)」を鋳込んだ。瓦は来年の祭で奉納する。鋳造式は二〇一一年から始め、今回で八回目。

 初回から参加している鋳造業の道具(どうぐ)志朗さん(44)は「原点回帰。地元に続く技術を知ってもらえる大事な機会」と語る。一六年にUターンし、父が代表を務める般若鋳造所で働く般若(はんにゃ)雄治さん(34)は初参加。「地域に根付く鋳造の仕事に携わっていくという新たな気持ちになった」と汗を拭った。

 西条小学校三年生四十三人も見学。荒井理唯也(りいや)さん(8つ)は「火がボワッと上がってびっくりした。溶けた銅が溶岩みたいだった」と話した。鋳物師が振る舞うミカンを食べると風邪をひかないと言われ、伝統工芸高岡銅器振興協同組合が提供したミカンが参列者に配られた。 (武田寛史)

 

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