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生型鋳造法 国指定に 高岡銅器 伝統的工芸品に追加

生型鋳造法の追加指定を喜ぶ梶原寿治理事長=高岡市開発本町で

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 高岡銅器(高岡市)の主要な製法になっている砂を固めて鋳型を形成する「生型鋳造法」が七日、伝産法に基づく国の伝統的工芸品に追加指定された。長年、指定の獲得を悲願にしてきた伝統工芸高岡銅器振興協同組合が六月に経済産業省に申請し、八月の審査を経て認められた。

 今回の申請に向け、市や市博物館学芸員が協力し、一九一八(大正七)年に生型鋳造法を新機軸と報じた新聞記事や当時製作された水盤と十二支紋茶托(ちゃたく)などの現物を探し出し、指定条件の一つである生産流通から百年経過した伝統技術であることを証明した。

 生型鋳造法はコストを抑えて量産化に対応できる技法。この鋳造法の確立により、高岡銅器の生産量が飛躍的に向上し、現在の産地化を推し進める原動力になった。砂の粒度や水分量などの調整が難しい面もあるが、銅器を生産する事業所がそれぞれ鋳型を作る技術を保持している。

 江戸時代の高岡開町から続く焼型(やきがた)鋳造法と双型(そうがた)鋳造法、明治期から用いられるようになった蝋(ろう)型鋳造法の計三件は七五(昭和五十)年にすでに指定されている。

 同組合の梶原寿治理事長(67)は「百年の歴史を証明するのが大変だった。追加指定されて喜んでいる。この鋳造法で作った商品を伝統的工芸品にでき、伝統工芸士にもなれる。高岡銅器のブランド化に拍車をかけることができる」と指定を歓迎した。 (武田寛史)

 

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