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定置網 小型マグロ逃がせ 県 技術確立へ業者と模索

漁獲量規制 目標ピンチ

 国際的に漁獲が規制されているクロマグロの水揚げを抑制しようと、県は定置網に入った魚から小型マグロだけを放流する技術の確立を目指す。

 太平洋におけるクロマグロ親魚の資源量は、乱獲のため一九六〇年代をピークに激減。日本も加盟する中西部太平洋まぐろ類委員会が、資源回復を目指し、二〇一五年から幼魚を中心に漁獲規制を始めた。

 水産庁は富山を含む二十道府県を一グループとし、小型マグロ(三〇キロ未満)の漁獲量を共同で管理している。グループには、今シーズン(七月〜来年六月)に計五八〇・五トンの漁業枠が割り当てられたが、北海道で水揚げが急増するなど十月上旬ですでに七百七十トンを突破。日本の目標四千トンを超える恐れもあるため、水産庁は二十道府県に操業自粛を求めた。

 定置網漁は狙った獲物だけを捕獲するのは難しい。そこで、県はマグロの動き方に注目。網にファスナーを取り付けて一部を開くようにしたり、水揚げの際に網を緩めたりして、小型マグロだけを逃がす方法を探っていく。十一月補正予算案には放流試験費用として百五十万円を計上した。

 県水産漁港課の担当者は「マグロの抑制のためにそれ以外の魚を諦めるのは影響が大きい。漁業者と話し合いながら、実情にあった対策をしていきたい」と話した。 (酒井翔平)

 

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