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県文化財「羽柴秀吉陣立書」 武将配置 解説書を作製

解説書を執筆した高岡徹さん(左)。背後の右手の2幅の掛け軸が陣立書=小矢部市埴生で

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 小矢部市の埴生護国八幡宮は、所蔵する県指定文化財「天正十二年 羽柴秀吉陣立(じんだて)書」の解説書(B5判、十六ページ)を作った。羽柴秀吉と、織田信雄・徳川家康が激突した小牧・長久手の戦いの天正十二(一五八四)年九月の秀吉の軍勢の配置を示す書で、執筆したとやま歴史的環境づくり研究会代表の高岡徹さん(67)は「八幡宮は加賀の前田家にゆかりが深い。来歴を考えると、秀吉と前田家の深いつながりが浮かび上がる」と話している。

 陣立書は後年の表具により、左右一対の軸に仕立ててある。上部を最前線に布陣の順に武将と兵員数が記してあり、最下部には右幅に丹羽長秀、左幅には秀吉の名前と花押がある。高山右近、黒田官兵衛、古田織部、加藤清正、山内一豊など名だたる武将が記され、武将の総数は七十九人、それに記載の四集団を加え、総勢八万八千八百人余に上る。解説書では二幅の陣容を一枚にまとめ、各武将の経歴も付けた。

 高岡さんは、秀吉は前田家を陣営の一角を形成する有力武将と評価、重視し、現地の情勢を随時伝えようと努めていたと思われると指摘。「陣立書は東海地方の戦いが北陸にも密接に結び付いていたことを示し、重要だ」としている。解説書は同八幡宮で一部三百円で販売する。

  (山森保)

 

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