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神通川清流環境賞を新設 イ病研究などで功績

表彰の新設を発表する高木勲寛代表理事(右)=県庁で

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被団連絡協 来年、提訴50年で

三井金属解決金基金で初の事業

 イタイイタイ病(イ病)裁判の提訴から来年三月で五十年を迎えるのに合わせ、神通川流域カドミウム被害団体連絡協議会は、イ病や環境に関する活動で功績を挙げた個人や団体を表彰する「神通川清流環境賞」を新設する。十四日に発表した。三井金属(東京都)が支払った解決金による基金を使う初の事業になる。(山本真士)

 主な表彰は「イタイイタイ病研究活動支援事業」。イ病の研究や広報、教育などで功績を挙げた国内の個人や団体を対象にする。自薦、他薦は不問。最高賞の大賞や、次点の優秀賞を設ける。受賞者には二十万円と三万円をそれぞれ贈る。年一回の開催を想定する。

 イ病や環境に関する啓発講演会も随時開く。第一回は、来年三月三日午前十時から、富山市友杉の県国際健康プラザ(とやま健康パーク)である。被害者弁護団の弁護士を務めた松波淳一さんが裁判を振り返る。研究活動支援事業の第一回表彰式も同時に行う。

 二〇一九年以降には、環境保全に取り組んでいる個人や団体の表彰と、県内の小中学生を対象とする環境作文コンクールも開催する。県庁で会見した協議会の高木勲寛代表理事は「イ病や汚染の風化が怖い。若い人たちに再認識してもらう機会になれば」と話した。

 研究活動支援事業の応募は十五日から受け付ける。応募要項は年内に開設する清流環境賞のホームページに掲載する予定で、当面は電話で対応する。(問)清流会館076(465)4811 

 イタイイタイ病裁判 神通川流域のイタイイタイ病患者と遺族が三井金属を相手取った損害賠償訴訟。第1次提訴は1968年3月9日で、第7次まで続いた。富山地裁は71年、三井金属の神岡鉱業所(岐阜県)から流出した重金属カドミウムと発病の因果関係を認め、第1次訴訟について原告勝訴の判決を言い渡した。翌72年に名古屋高裁金沢支部は三井側の控訴を棄却。三井側は上告を断念し、原告の勝訴が確定した。

 

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