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貸し出し不能の75冊展示 富山市立図書館

(上)ガムが挟まり、ページが破れてしまった本(中)ページの一部が切り取られた本(下)水にぬれてカビが生えた本

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 三十ページ以上を切り取られて、すかすかになった雑誌、水ぬれで黒いカビが一面に生えた本−。富山市立図書館は汚損や破損で貸し出しできなくなった本七十五冊を展示し、利用者のマナー向上を訴えている。二十四日まで。(柘原由紀)

切り取り 水ぬれ 汚れ被害

本利用マナー 守って

 図書館の清川奈津子副主幹によると、被害は切り取りや水ぬれ、汚れが多い。今年五〜十月の半年間で、軽微なものを除くと被害に遭った本は百三十五冊に上り、特に近年は増加傾向にある。中でも切り取りが六割を占め、続く水ぬれと合わせて九割近くに達する。

 切り取りの被害で目立つのが、写真や図が多く載るビジュアルな雑誌。着物姿の女性の写真が掲載された茶道本などが、特に狙われやすい。北陸新幹線開通をきっかけに入荷した鉄道関連の本も被害が多い。「郷土のものなのでたくさんの人に楽しんでほしいのだが」と清川さんは嘆く。本をとじるノド部分ぎりぎりをカッターナイフで切り取り、気付かれにくくする悪質な手口が目立つ。

 図書館はTOYAMAキラリへの移転開館後、雑誌が百から五百タイトルと五倍に増え、それに伴い被害も「多くなっている実感はある」と清川さん。買い替えできるものは購入して対応しているが、絶版となった本は諦めるしかないという。

ページが破られた本=いずれも富山市立図書館で

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 図書の返却時は司書が一冊ずつ本を開いて確認し、被害が見つかれば直近の貸出者に問い合わせるが、「知らない」と言われればそれまで。館内で被害に遭うと気付かれないままのことも多い。図書館は、雑誌コーナーで「切り取りはおやめください」と注意喚起したり、見回りを強化したりしているが、特効策はない。

 清川さんは「図書館の本は大事な税金で購入したもの。末永くたくさんの人に利用してもらいたい」と呼び掛けている。

 

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