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「異業種と積極的提携を」 ノーベル賞田中さん 富山の製薬業へ提言

異分野融合によるイノベーションに関して講演する田中耕一さん=県民会館で

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県民会館

 ノーベル化学賞を受賞した島津製作所シニアフェローの田中耕一さん(58)=富山市出身=を招くシンポジウム「薬都の未来を語る会」が二十六日、富山市の県民会館であった。テーマは「異分野融合からのイノベーション」。田中さんをはじめ、富山ゆかりの企業や大学、研究機関の代表者が講演し、県内の薬業、薬学の将来を展望した。

 田中さんは専門の質量分析が予想外の製薬に使われた例を紹介し、「異分野のコミュニケーションで活用法が見つかり、育てられた」と回顧。製薬に関して「『優れたものづくり』だけでは不十分。梱包(こんぽう)や輸送までをパッケージ化したとき、全てひっくるめて(商品の)素晴らしさを伝えられる」と指摘し、異業種との積極的な連携を勧めた。

 イノベーションを提唱した経済学者ヨーゼフ・シュンペーターの言葉も紹介。「何かと何かをつなげて新しい何かが生まれる。私たちもイノベーションを起こせるアイデアを持っている。考えれば、伸びしろがある」と強調した。活用できる組織として、企業でつくる県薬業連合会や行政中心の県薬事研究会を挙げた。

 薬都の未来を語る会は、田中さんの発案を受けて県が昨年八月に初めて開き、今回で二回目。講演者によるパネルディスカッションもあった。企業や大学、自治体の関係者ら百二十人が聴講した。  (山本真士)

 

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