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被害女性 苦しみ訴え 性暴力「心のブレーカー落ちた」

自身の体験を語り、性暴力への理解を呼び掛ける山本潤さん=富山市安住町の「サンシップとやま」で

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 県が本年度中の開設を目指す「性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター」の支援員養成講座が十日、富山市安住町の「サンシップとやま」で始まった。初回は、父親から性暴力を受けた経験のある看護師山本潤さんが講演。「喜びや悲しさからも切り離された。生きているのか、死んでいるのか、分からない状態だった」と被害者の苦しみを訴えた。(山中正義)

県支援員養成 講座が開講

 実父からの性的虐待は、山本さんが十三歳の時に始まった。当時は「怖い気持ちが強く、誰にも言えなかった」。父親からの行為はエスカレートするにつれ、「心が耐えられず、ブレーカーが落ちたような感じ」になった。性暴力は父親と母親が別れるまで続き、気が付けば七年がたっていた。

 被害後も苦しみは続いた。「安全や安心は感じることができず、被害経験が再生産される感じだった」と振り返った。性的トラウマ(心的外傷)やアルコール依存症などにも苦しんだという。

 自身の経験を踏まえて、性暴力への社会の認識が低いことを指摘。「同意のない性的言動は性暴力」と説明し、「(性暴力は)身近なところで起こっていることを知ってほしい」と呼び掛けた。自身の経験を話せるようになるまでには、約二十年かかったといい、「話すことで、関心をもってもらえたら」と話した。

 ワンストップ支援センターは、警察や相談機関、県などが連携して被害者を一体的に支援する組織。支援員養成講座は六十人が受講し、全十二回で性暴力被害の実態や被害者支援の課題などを学ぶ。支援員は修了後に、面接で選考して決める。

 

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