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地滑り越え 利賀で舞台 「劇団SCOT」26日に中高生ら

演劇の基礎トレーニングをする中高生と外国人の俳優ら=県利賀芸術公園で

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 劇団「SCOT」の本拠地の県利賀芸術公園(南砺市利賀村)で、中高生が五カ国の俳優と共演する舞台「青い鳥」が二十六日、本番を迎える。利賀村では一月に大規模な地滑りが発生し、一時は会場の変更や中止も検討されたが、SCOTの重政良恵さんは「地滑りがあっても、しっかり活動していることを発信したい」と話している。

 地滑りは一月十六日と同二十日に発生。公園に続く唯一の県道に土砂が押し寄せ、通行止めになった。初回の稽古は二月十八日に迫っていた。参加するのは公募で集まった県内の中高生十人。公園内で十二回の稽古が計画されていた。

 主催の県文化振興財団などは、保護者の心配も考慮し、計画の変更を議論。しかし、利賀村はSCOTが約四十年前から活動を続け、世界の演劇人が訪れる「演劇の聖地」。財団の野原基志さんは「利賀じゃないとできないことがある。会場を移したら、作品が別物になる」とこだわった。

 そんな中、仮設の迂回(うかい)路が一月二十九日に完成。今月上旬には本格的な迂回路もできた。中高生は計画通り、地元からタクシーで通い、稽古に臨むことができた。

 中学生たちは地滑りの知らせに「心配だった」と口にするが、「タクシーの運転手さんが土砂をどかしてくれて、めっちゃかっこよかった」と無邪気な様子。本番は合掌造りの「利賀山房」で行うため、富山市堀川中二年の大井里珠(りず)さん(14)は「美術で合掌造りを習ったところ。伝統的な舞台に立ちたい」と心待ちにしている。

 財団は観劇の申し込みを募集中。(問)0763(68)2028 (木許はるみ)

 

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