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スルメ不漁 県土産直撃

県のブランド「越中富山幸のこわけ」の商品が並ぶ土産店=富山市新富町のCiC1階「ととやま」で

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黒作り 来月値上げ 糸するめ 内容量を減

 県産品三十一品を対象にした県の土産ブランド「越中富山 幸のこわけ」。北陸新幹線開業で、売り上げは開業前の倍を超える人気ぶりだ。しかし、全国的なスルメイカの不漁で、「いか黒作り」などの看板商品が値上げを迫られ、今後の売り上げの不安材料になっている。(木許はるみ)

「幸のこわけ」供給に不安

 幸のこわけは、少量で手ごろな価格で販売しようと、県が二〇一一年に始めた企画。県内外で販売し、売り上げは新幹線開業前の一四年度の一・一億円から、一五年度は一・九億円。一六年度は一月末までに二億円と顕著な伸びを見せている。

 スルメイカの不漁の影響を受けているのは、代表格の「いか黒作り」と「素干し糸するめ」。原材料は主に北海道から仕入れている。黒作りは四月から四百円から七百円に値上げ、糸するめは一月から内容量を減らし、値段を据え置いた。

 黒作りの生産者「小島屋」(富山市)の小島浩之社長は「仕入れ値は以前よりも三割以上高い」と話す。「年度末までは」と値上げに耐えたが、「売り上げは度外視な状態」と言う。「『富山ならでは』の商品を提供したいけれど、今では仕入れるのも大変」と頭を抱える。糸するめの生産者も「本当に困っていて、存続するか迷っている」とこぼす。

 農林水産省によると、全国のスルメイカの漁獲量は一五年は十二万九千トンで、十年前の二十二万二千トンから大幅減。過去十年間で最も低かった。県内でも一六年の漁獲量は千二十七トンで、平年の七割にとどまった。

 幸のこわけを卸す「県いきいき物産」(同市)の担当者は、「原材料の供給が今後どうなるか」と不安を口にし、「富山をPRする土産品なので、商品が店頭から姿を消してはいけない。一個でも一日でも販売を維持したい」と値上げなどへの理解を求めた。

 

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