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朝夕刊

ドラフト 県内選手2人に指名

◆育成枠に2人

 二十五日のプロ野球ドラフト会議では、県関係で二人が指名を受け、育成枠に二人が名を連ねた。それぞれ恩師や仲間から祝福され、夢だったプロ野球で活躍を誓った。

◆ソフトB2位・杉山「活躍が恩返し」

ソフトバンクから2位指名され、笑顔で「吸」と書いた色紙を手にする三菱重工広島の杉山一樹投手=25日、広島市西区で

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 ソフトバンクに二位指名された三菱重工広島の杉山一樹投手(20)=静岡市葵区出身=は広島市西区の勤務先で会見。一九三センチの大型右腕は「プロに入ることが恩返しではない。活躍することが恩返し」と笑顔で抱負を語った。

 駿河総合高(静岡市)時代から速球派として知られたが、目立った実績は残せず、社会人入りを決断。元広島の強打者、町田公二郎監督に鍛えられ「三年後にプロになる」という目標を実現させた。

 今年の都市対抗野球で、最速153キロをマーク。スピードにはこだわりを持つ。意識するのは、昨年のドラフトでヤマハから中日に入団した鈴木博志投手。同じ静岡出身だ。対戦したことはないが、「鈴木さんの157キロを超えたい」と意気込む。

 理想は、巨人の菅野智之投手のような先発完投型。「すばらしい環境で力をつけ、一日でも早くチームに貢献できるようになりたい」とプロの世界に思いをはせた。

(中山聡幸)

◆「息長い選手に」駿河総合高監督

杉山投手が指名されたことが分かり、歓喜する駿河総合高校野球部の望月俊治監督(中央)と部員たち=静岡市駿河区で

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 杉山投手の母校、駿河総合高校野球部の望月俊治監督(52)は「高校で終わる選手ではないと思っていた」と喜んだ。

 高校時代は「制球には苦しんだが、プロになろうと努力していた」と監督。最後の夏は県大会の初戦で敗退したものの、一九一センチの長身から140キロ台後半の速球を投げ込んだ。同校野球部初のドラフト指名。監督は「息の長い選手になってほしい」と期待した。

 杉山投手が小学校卒業まで所属した静岡市の「静岡中央リトルリーグ」の森山稔事務局長(64)は「ローテーションに入るような投手になってほしい」と声を弾ませた。杉山投手の父、貴康さん(46)は「体に気を付けて頑張ってほしい」と話した。

(白旗一貴)

◆大貫 桐陽高で初指名

 DeNAから三位で指名された桐陽高(沼津市)出身の大貫晋一投手(24)は横浜市出身で、日体大を経て現在は社会人の新日鉄住金鹿島に所属している。桐陽高では一年時から活躍し、三年時はエースとしてチームを夏の県大会八強に導いた。同校出身者では初のドラフト指名となる。

 大貫投手を指導した同校野球部の柴田泰之監督(53)は「大貫は高校と大学時代に故障で長く投げられない時期もあったが、『自分が一番やりたいことは野球』と言って頑張っていた。地元球団に指名されたのも巡り合わせだと思う。息の長い投手になってほしい」とエールを送った。

 松本日出年部長(48)も「口数は少ないが黙々と練習する子だった。野球部の創設三十周年に花を添えてくれた。現役部員にも大きな励みになる」と喜んだ。

(杉原雄介)

◆育成・大盛 胴上げで祝福

広島から育成1位指名を受け、チームメートからの祝福される大盛穂外野手(中)=25日、磐田市の静岡産業大で

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 広島から育成一位で指名を受けた静岡産業大(磐田市)四年の大盛穂(みのる)外野手(22)=飛龍高卒、大阪市出身=は「試合もよくみる大好きなチーム。本当にうれしい」と語り、野球部員約五十人に胴上げで祝福された。同大からのプロ入りは初めて。

 同大でドラフトを見守り、指名された時には「びっくりし過ぎて、あぜんとしてしまった」。俊足を生かした打撃が持ち味で春の静岡県リーグでは首位打者を獲得。秋季リーグでも打率四割を超え、チームの十八年ぶりの東海大会進出の原動力となった。

 チームでは主将も務め、萩原輝久監督は「走攻守にキャプテンシーが加わった良い選手。真っ赤に染まったスタジアムで大暴れしてほしい」と期待した。

(酒井大二郎)

     ◇

 島田市の社会人クラブチーム「山岸ロジスターズ」から則本佳樹投手(24)=滋賀県出身、近畿大卒=が楽天育成二位で指名された。兄は楽天投手の昂大。

◆鈴木彩は選ばれず

 四球団から調査書が届きながら、指名されなかった静岡産業大四年の鈴木彩隼(あやと)投手(22)。兄は中日の翔太投手。「鍛えなおして、二年後に選んでもらえる選手になりたい」と語り、社会人野球の西濃運輸でプレーを続け、再びプロを目指すと表明した。

     ◇

 湖西高(湖西市)の水野喬日(もとか)投手(18)は学校の会議室でドラフトの模様を見守ったが、名前は呼ばれなかった。「三年とか四年後にプロにたどり着けるように頑張りたい」と話した。今後の進路は未定という。

(酒井大二郎、高柳義久)

◆県内竜党 1位根尾に歓喜

 注目された大阪桐蔭高の根尾昂内野手の交渉権は中日が獲得。県内の竜党も喜びを爆発させた。

 「最高、最高だよっ!」。中日ドラゴンズ三ケ日後援会の原三留(みつる)副会長(71)=浜松市北区=が何度も同じ言葉を繰り返した。今年の夏の甲子園大会でも注目していたといい「とにかくガッツと体力がある」。投手と打者の二刀流については「選手の負担が大きい。バッティングに専念して、長くドラゴンズで活躍してほしいよ」と願った。

 一方、中日ドラゴンズ浜松後援会の朝岡真会長(76)=中区=は「二刀流でがんばってほしい」と期待。「投げられるし、打てるし、走って守れる。こんな選手が入ると、球団全体の調子が出てくるのでは」と言い、「クレバーな選手だと聞いているし、入ってすぐ活躍するんじゃないかな」と声を弾ませた。

(大城愛)

 

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