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殺人の立証、高い壁 浜北看護師遺棄

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 発覚から三カ月。浜松市浜北区寺島の看護師内山茉由子さん(29)が拉致され、藤枝市内の山中で遺体で見つかった事件は、殺人容疑で鈴木充(43)、伊藤基樹(28)の両容疑者が再逮捕され、事件は大きな節目を迎えた。二人は容疑を否認しているとされ、動機や殺害した時刻、場所、殺害方法も特定されていない。立証に向け、いまだ高いハードルがある。

 浜松東署捜査本部は、自殺した芥川豊史容疑者(39)を含む三人が共謀関係にあるとしたが、関係性はあいまいなままだ。

 殺害、遺棄を主導したのが鈴木、芥川両容疑者のどちらなのかは分かっていない。取り調べで鈴木容疑者の口は重く、伊藤容疑者は殺害や遺棄の現場にいなかった。

 捜査本部は鈴木、伊藤両容疑者の供述などから、三人で殺害計画を話し合ったと立証する意図だが、客観証拠は乏しそうだ。ある捜査幹部は「芥川容疑者の話を聞けないのが痛い。捜査は続けるが、全体像がぼやっとした事件になりかねない」と危機感を募らせる。

 遺棄に用いたとされるスコップをはじめ、事件に関わる物証もほとんど押収されていないもようだ。被害者と面識のない男三人の動機も不鮮明なままで、そもそも殺意をいかに認定したのか。再逮捕を受けた六日の会見で、捜査幹部は「捜査中」「差し控える」を繰り返した。

 

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