トップ > 中日新聞しずおか > 朝夕刊 > 記事

ここから本文

朝夕刊

熱中症死「配慮が不十分」 浜松市教委が検証

◆浜松市立高の部活中事故

 浜松市立高校一年の男子生徒=当時(16)=が昨年五月、サッカー部の練習中に熱中症となり、約五カ月後に死亡した事故を受け、浜松市教育委員会は「安全配慮が十分ではなかった」とする検証結果を公表した。

 市教委によると、生徒は昨年五月二十一日午前、サッカー部の活動で佐鳴湖を周回する約九・五キロの長距離走をした際、熱中症となり病院に搬送されたが、同年十月三十一日に死亡した。当日の気温は二七・五度で、給水ポイントを設けていなかった。最後尾のマネジャーが給水ボトルを持っていたものの、多くの生徒は知らなかった。三チームで競走し、生徒が途中で走るのをやめるのが難しい状況だったという。

 市教委の検証結果では、事故当日の練習について、一年の生徒が受験で体力が落ちていたことから「体力を段階的に養う指導計画になっていない」と指摘。健康観察や給水の体制も不十分だったと結論づけた。

 検証を踏まえ、市教委は、子どもの体力に配慮した指導計画や適切な水分補給、健康管理を徹底するといった再発防止策を各小中学校、高校に通達した。

 市立高は、ランニング練習では生徒が走りきれる距離を設定する、部活動前後の健康観察をする、適宜給水できる環境を整えることなどで再発防止を徹底するとした。市教委の伊熊規行学校教育部長は「現場がしっかりと考え、再発防止策を実行しない限り熱中症事故は無くならない。今まで以上の配慮を各学校に何度でも繰り返し求めていきたい」と話した。

(佐藤浩太郎)

 

この記事を印刷する

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索