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スルガ銀 行員が改ざん業者紹介か

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 シェアハウス「かぼちゃの馬車」を巡るずさんな融資問題で、スルガ銀行の行員が審査書類を改ざんする業者を物件の販売会社に紹介していた疑いがあることが分かった。所有者に物件購入と直接関係ない無担保ローンなどの商品を抱き合わせて販売する強引な手法も横行。利益至上主義ともいえるスルガ銀の企業統治体制に批判が強まっている。

 スルガ銀は十五日に予定する二〇一八年三月期決算の発表時に内部調査結果を公表し、多くの行員が改ざんを把握しながら融資していたことを認める見通しだ。だが借金返済に窮する物件所有者の弁護団は、販売会社が同行員との電話を録音したとする音声データを証拠に、スルガ銀は改ざんにより深く関与しており悪質だと主張している。

 弁護団が七日公開した一六年四月に録音されたとする音声によると、販売会社社員の「(預金通帳の数字などを)いじくれない販売会社がいたらスルガさんはどうしているのか」との質問に、行員とされる人物が改ざんできる業者名を挙げ「オフィシャルには言えないが、そういう依頼を受けることが多いから、勝手に電話して(業者と)二人でやってという話をしている」と答えていた。

 かぼちゃの馬車の物件所有者約七百人のうち大半がスルガ銀から融資を受けた。借入額は一億〜四億円規模に上り、金利はおおむね3・5%とされる。多くの人は同時に金利7・5%の無担保ローン一千万円を借りたり、定期預金や定期積み立てを契約したりしている。ある所有者は「必要なかったが、販売会社から『セットなので』と言われ応じるしかなかった」と話した。

◆文書偽造容疑で告発へ 弁護団

 スルガ銀行・スマートデイズ被害弁護団などによると、シェアハウスのオーナーは約七百人。多くはスルガ銀行から一億円を超える融資を受けていた。弁護団は四〜五月、同行との交渉で、五十九人分の融資資料の開示を受け、少なくとも三十四人分で、給与所得や預金残高の水増しを確認した。

 弁護団は、融資を仲介した不動産業者や同行行員が資料の改ざんに関わった疑いがあるとみて、近く私文書偽造容疑などで警視庁に告発状を提出する方針だ。

 弁護団とは別に、一部の被害者と代理人弁護士がスマートデイズなどを詐欺容疑で刑事告訴しようとする動きもある。

 

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