朝夕刊湖西市職員 デビューCD好調◆来月27日、記念ライブ
湖西市職員の松山智次郎さん(51)率いるロックバンド「the南海オークス」のインディーズデビューCDが好評だ。一月下旬の全国発売後、三日間で五百枚を売り上げ、二カ月を過ぎた現在千枚に達する勢いを見せている。収録曲「揚花−Agehana−」は誰もが持つ弱さや見苦しさを認め、笑い飛ばして進んでいこうと歌う人生の応援歌。五月二十七日には地元での発売記念ライブも開く。 湖西市地域福祉課課長代理の松山さんは、忌野清志郎さんに心酔し高校生からロックやパンクに夢中に。二十五年前に音楽仲間とバンド活動を始めた。現在四人のメンバーでオリジナル曲でアルバム六枚を自主制作し、浜松市や愛知県豊橋市でライブ活動を続けている。自身はボーカルとギターを担当する。 東京・六本木で動画制作会社を立ち上げて音楽事業にも乗り出した知人に声を掛けられ、CD発売が決まった。松山さん個人も同社の芸能事務所と所属契約を結ぶ。
松山さん作詞作曲の「揚花」は「自分も含めての応援歌」と話す。二人の息子を厳しく叱っても、自分だって逃げていることはたくさん。それでも弱さや見苦しさを笑い飛ばすくらいの強さは持っていたい。そんな思いで「後悔だらけの人生は強がりだけで吹き飛ばせ」と叫ぶ。 全国発売CDデビューに「制作に関わるプロの仕事は素晴らしくて。いかに自分が自己満足でやってきたか、たたきのめされた。すごい人たちと一緒に作れて本当にうれしい」と喜ぶ。パンクロック調にカバーした「襟裳岬」も収録する。 松山さんは生まれ育った旧新居町を窮屈に感じ、大学は東京へ行ったが、大都会になじめず卒業後に戻って旧新居町役場に就職。その年から地元に伝わる「遠州新居手筒花火」に参加し心血を注ぐ。「花火の親分たちが育ててくれて、この町での自分の居場所を作ってくれた」。「揚花」とは打ち上げ花火。手筒花火の祭礼開始の合図となる「緑星」という打ち上げ花火をイメージし、勝負する思いを込めた。「今後も地元で頑張って、事務所は六本木だぜってみんなに自慢したい」と笑った。 五月二十七日のライブは湖西市新居町の浜名湖ボートレース場で午後二時と三時からの二回。CDは湖西や浜松、磐田市のCD店で販売している。問い合わせはネクストビジョン=電03(5561)3311=へ。 (野村由美子) PR情報
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